シアターにおいて「音と映像」は切っても切れない密接な関係にあります。
昔の無声映画の時代でも、スクリーンの映像と共に劇場内で弁士がしゃべって音楽を楽師がオルガンやバイオリンで弾いて「音と映像」を一緒に観客に提供して楽しませていました。
映画が生まれる以前でも、オペラでは舞台の視覚効果とオーケストラピットのオーケストラの音楽が融合して観客に感動を与えてきました。
日本でも歌舞伎や人形浄瑠璃文楽なども同様に、舞台の視覚効果と太夫や三味線の音が一体となって作品を作り出して何百年にもわたって伝えられて来ました。
この密接な関係にある「音と映像」の事を専門用語では「Auduo&Visual」=AVと言います。
シアターを再生するための機器のことを“AV機器”と呼ぶのは「音・Audio」と「映像・Visual」の両方の機器がシアターには不可欠であるためです。
映画は「総合芸術」といわれる通り、
・文学・・・脚本/ストーリー、
・演劇・・・演技/セリフ/アクション、
・音楽・・・BGM/効果音/サウンドデザイン、
・絵画/写真・・・シーン/フレーム構図、
・美術/彫刻/建築 ・・・セット、
・ファッション・・・衣装/装飾、
・光・・・照明ライティング、
など様々な芸術分野のあらゆる要素が集約されて作品が創造されており、“視覚”と“聴覚”の両方が高いレベルにあるほどより大きな感動を得ることが出来ます。
特に映画館において音響環境は映画の感動を左右する重要な要素ですので、映画館ではスクリーンの背面に大型スピーカーが3台(左ch・センターch・右ch)置かれ、観客席の周囲の壁面には数多くのサラウンドスピーカー(リアch)が埋め込まれています。KOMABA THEATERも映画館と同じ本格的なシアター構成になっているのが特長です。
市販されている映画やライブ演奏等のディスクには、フロント側3ch+リア側2chの合わせて5chの音声が記録されていますが、せっかくの作品も音声をテレビ内蔵の小さなスピーカーやイヤホンで再生している限りは製作者が意図した本来の音では楽しめないことになります。
いくら大画面であっても音が貧弱な場合は感動が無くなり、逆にいくら高音質でも画面が小さければ感動は激減します。
その場合は、映画製作者(監督/脚本家/演出家/作曲家/サウンドデザイナーなど)が作品に込めた本来の意図が伝わらないので極論を言えば作品を見ない方が良いくらいです。
“映画製作者の意図”を忠実に再現するために生まれたのが「サラウンド音響」です。KOMABA THEATERはより高品位なシアター再生ができるよう“7.1chサラウンドシステム”で構成されています。
サラウンドの基本概要はこちらを参照ください⇒「サラウンドって何?」
皆さん、映画を観終わって映画館から外に出た直後に頭がクラクラっとして別世界に居るような錯覚に陥った経験はありませんか?
今見ている風景が現実の世界で、ついさっきまで見ていた映画の世界が非現実の世界であるにもかかわらず、現実が別世界にように感じてしまう不思議な感覚は、映画で体感した「音と映像」の情報量が圧倒的に大きく、映画の世界への没入感が極めて大きかった証です。
KOMABA THEATERは、まさにこの感覚が味わえる本格シアターです。
ハイクオリティな「音と映像の世界」を心ゆくまでご堪能ください。